秋から冬のはな野教室:心が開くとき

ある日、ある生徒さんが教室の残った花材でブーケを作られた。それを見た別の生徒さんも残った花材でブーケのように器に生け、「先生、私の生け花を見て下さい」と自信なさそうに声をかけられてきた。まず、彼女の表現したいものを聞き、花材をグループに分け、花の線と色の流れ、全体の線の動きなど、テクニックを説明。彼女が彼女なりに生け直す。30年も通っておられるが「今頃になってやっと表現できました」とうれしそうだったのが印象的だった。これは彼女の「気づき」の問題で、どうやって限られた花材で自己表現をするかそのテクニックを私から受け取る心が閉じていたからだ。彼女の場合「全体に動きを出すテクニック」が完全に欠けていたが気づきがなかったので、頭打ちになっていた。でも、今回大きな第一歩前進!エールを!!